今回門鑑定をさせていただいた方も、見事に「門」の囚われに沿って生きてこられていて、大変興味深かったので、ご紹介させていただきたい。
鑑定者は、外資系企業にお勤めの、50代の男性サラリーマン。
最初の問合せでいただいた内容はこちら。
お世話になっております。
今の仕事には満足していますが、これより更に自分に向いている仕事はあるのか?
精神的にも金銭的にも更に充実感を得られる仕事はあるのか?を知りたいです。
また、会社員として定年も見えてくる年齢なので、仕事以外に資産を増やす方法として、
何が一番適しているのか?も知りたいです。
この方の経歴は、大学卒業後、初めは国内の銀行にお勤めになられ、
その後数回の転職を繰り返して、現在は某外資系企業において、
リースの与信審査のお仕事とされているとのこと。
銀行・金融系のお仕事をされていると伺って、官門の要素を強く持たれているのかと想像したものの、門鑑定の結果は・・・
生まれながらの門:月創門
官門とは真逆ともいえる創門。
私としても、大変興味深くお話をお伺いさせていただいた。
まず、自己認識は陽創門。
生まれながらの門とは「陽」と「月」が異なるものの、創門という点では一致している。
一般的なサラリーマンをしている方が、生まれながらの創門を認識されているケースは、珍しい。
なぜなら、日本企業においては、創門の独自性・自由さ・マイペースな感覚は、あまり受け入れられないから・・・
私:最初は、銀行にお勤めだったんですよね?
男性:はい、ただ、正直なところ、日本のサラリーマンは向いていないと感じていました・・・苦笑
もともとアメリカに3年ほどいまして、アメリカの自由な風土がいいと感じていました。
それもあって、数回の転職を経て、現在は外資系企業で与信審査の仕事をしています。
鑑定書に書かれている内容とも一致していて、とても納得がいきました。
今は、上司が海外にいて社内では比較的自由に仕事ができているので、非常にやりやすいです。
与信審査とは、リース貸出先の企業の分析を行い、「大丈夫」と判断すれば、融資を実行するという仕事。
この方は、貸出先企業の代表の方と直接お会いしたり、書面を通して企業の分析を行い、その結果大丈夫と判断すれば、どういう理由・根拠で大丈夫なのかを報告資料に整理し、社内の上の人間に確認、決済をもらう、というお仕事をされている。
男性曰く、
大企業の与信審査は、誰がやってもOKなんだからおもしろくない。
むしろ、ちょっと危なそうな中小企業を相手に分析をして、問題なしと判断して、その理由を資料に整理して社内で決済を通すことにおもしろさがある。
とのこと。
独自の視点で企業を分析し、分析結果を自分の言葉で表現するというところに、正にご自身の門の力を使われているように感じた。
月創門は、自分自身の見解を武器に闘う門。
他の人が見向きもしない企業であっても、そこに価値を見出し、さらに企業の代表者と会って話した時の「直感」も頼りに、貸し出しの是非を決める。
まさに、月創門の力である。
また、業務内容だけでなく、仕事環境も、
何かに束縛されることなく、自由な雰囲気の中で仕事ができているようなので、
こういう環境であれば、創門の方も、自身の門の力を失うことなく、成果を上げやすい。
銀行・金融系のお仕事とはいえ、業務内容によってはこうして創門の力が生かせるケースもあるのかと、私自身も勉強になった。
一方、ご本人がおっしゃっていた反省点として、
男性:周りの人に対する好き嫌いがはっきりしていて、その点は気をつけないといけないと思っていました。まさに鑑定書に書かれている通りです・・・
確かに、月創門の方は、そういった向きがあるようである。
ただ、ご自身でも既に認識され、気をつけられているようなので、それほど問題ではないだろう・・・
サラリーマンとはいえ、自由な環境で働くことができている創門の方。
“創門サラリーマン”が目指す、一つのロールモデルであるように感じた。
今後も、ぜひご自身の見解を武器に、闘っていっていただきたい。