「客家」(ハッカ)という中国の民族をご存知だろうか?
客家は「東洋のユダヤ人」とも呼ばれ、華僑・中国人社会に多大な影響力を持つ集団。
もともとは、歴代の各王朝が混乱・崩壊するたびに起こった戦乱を逃れて、中国北部から南部に逃れた流民のこと。
さらに先住民からも追いやられ、どんどん奥地に向かい、その多くは広東省、福建省、江西省の山岳地帯に住むことに。
客家の「客」とは、文字通り「お客さん=よそ者」を意味するのだ。
・台湾の李登輝・元総統、陳水扁・元総統
・シンガポール初代首相、リー・クアンユー
・中国の改革・解放路線を進めた鄧小平
・中国革命の父、孫文
こうした方々も、実は客家なのだ。
大富豪の代名詞のように呼ばれる「華僑」。
客家も華僑の一部で、全華僑に占める客家の割合は1割にも満たない。
でも、華僑経済の30%以上を客家が握っている。
東京駅八重洲口にある「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」。(TOPの写真。)
これは、客家の一人で香港No1財閥「長江グループ」の李嘉誠の弟が経営する
「パシフィック・センチュリー・サイバー・ワークス社(PCCW)」
が落札して開発したもの・・・
(余談だが、昨年まで私はこのビルのとなりのオフィスに勤務していたので、よく知っているが、立地も建物も、抜群である。)
このように、世界経済を裏で動かすといわれる人物を多数輩出している「客家」。
「門」とは、実はこの「客家」の中で教え継がれてきた「秘術」なのである。