門が秘術といわれる所以。
それは、各門の間に存在する「相関関係」まで、わかりやすく体系化されているところにあります。
例えば、特定の門から門へは、パワーを与え、働きを強めます。良い影響を及ぼすのです。
一方、逆に特定の門から門へは、ダメージを与え、働きを弱めます。門の力を消してしまうのです。
これを使いこなしてこそ、「門使い」といえるでしょう。
この相関関係が、青と赤の矢印である。
青い矢印
相生関係にあります。
わかりやすく言うと、良い影響、パワーを与える(貰う)関係となります。
例えば、立門の人は立門の力を創門に流すことができます。
立門の力が強い人は、創門に力を流して、エンジニアなどの仕事で身を立てているケースも散見されます。
これは、日本の会社組織においては「出る杭は打たれる」かのように、立門の力をそのまま発揮することが容易ではなく、仮にできるようになるとしても、ある程度の地位を確保する必要があり、時間が掛かってしまいます。
そこに行き着くまでの間は、創門に力を流して、エンジニアなどの領域で力を発揮する、といったケースになります。
赤い矢印
相克関係にあります。
わかりやすく言うと、ダメージを与え、働きを弱める(抑えられる)関係となります。
例えば「修門」には「財門」から赤い矢印が伸びていますが、これは修門の人が財門的な動き方をすると、本来の修門の力がダメージをうけ、価値が落ちてしまうことを表しています。
また、修門の人が創門的な動き方をすると、パワーを奪われ、疲れやすくなります。
よって、赤い矢印の関係にある門の動き方は「やらない」と割り切ることも大切です。
相克関係にある門の力が必要なときは、どうすればいいのか?
その門を生まれ持っている人をパートナーとして、一緒に組む。
これに尽きます。
日本社会では、何でもできるオールマイティープレイヤーが評価される傾向にありますが、門の原理から言うと、それは間違っているのです。
各人が己の生まれながらの門に特化し、それぞれの門を特化させている人を集めてチームとして勝ち上がることが、正攻法となります。
つまり、門が被ることなく、門に従って完璧なまでに役割分担ができている組織が、磐石のチームといえます。
華僑の大富豪など、世界を牛耳る一部の人たちは、この法則に則ってチームを組んでいるとも言われています。
むやみに人を増やしても、組織力が上がるわけではないのです。
むしろ同じ門の人が一緒にいると、お互い反発しあって悪影響にもなりかねない、これを「門かぶり」といいます。
メンバー一人ひとりに、門に従った役割を与え、各メンバーには代替要員を用意しないというのが、チーム組成の秘訣。
「お前が倒れたら、このチームは崩壊するよ」
という状況を作と、最強のチームとなります。
組織作りに従事している方、会社経営者の方には、ぜひ参考にしていただきたいです。