財門
それは、ビジネスや投資のスキームの構築・遂行能力を武器に闘う門です。
「人と人、モノと人をつなげる力」を活用して、自分の名誉と自我を完全なまでに捨て去り、黒子として水面下に潜る形で「財(ざい)を生み出す」人たちとなります。
資本主義経済をベースとしている現代は、世界を牛耳る一部の「財門」の人たちによって支配されているといってもいいかもしれません。
財門の陽と月
「財門」はさらに細分化すると、太陽と月の関係のように、「陽財門」と「月財門」という、陰陽2種類の門が存在します。
▼築き上げる「信用」「信頼」を武器に戦う「陽財門」
誠実で勤勉、質実剛健、まじめで信用・信頼にあたる人と評価されることの多い陽財門。
常に経験を重視して、空想は排除。
物質的な生活を重んじ、精神世界を軽んじる傾向があるので、浮世離れした話には興味がなく、人生を哲学的に考えたり、思想的にとらえたりすることは少ないようです。
なによりも実際の「人間関係」を大切にし、何事に対しても丁寧に接して几帳面に取り扱います。
正しく善良であろうといつも心がけ、不当な手段で儲けることを嫌い、常に額に汗して働くことをいとわない勤勉ぶり。
まさに「日本のサラリーマンの鏡」とも呼べる姿です。
「安全であること」が常に基準であり、無駄を極端に嫌います。
一般常識に通じており、現実的な価値判断が正確にできるので、
何事も「陽財門」に任せておけば、実務はきちんと処理してくれるので安心・・・
と、仕事が舞い込んでくるようになります。
贅沢や華やかさを嫌い、質素な暮らしをもとめ、無駄を嫌う倹約家。
普段から貯蓄を心がけ、収入は、財テクや不動産購入など再投資をして行くことも可能。
投資といっても、「一発当てる」的な、キャピタルゲイン狙いの投資ではなく、毎月コツコツ積み立てられるインカムゲイン狙いの投資が最適。
家庭生活も重視して、家族に対しても責任感があります。
まさに、日本人らしい「門」といえます。
▼人格円満・コミュニケーション能力を武器に戦う「月財門」
人・モノ・お金の集まるところに身を置き、「人格円満・コミュニケーション能力」を武器とすることができる「月財門」。
現実世界を重視し、精神世界よりも物質世界の価値観を重視します。
社交的で人とのコミュニケーション能力が高い方々。
それだけに、セミナー会場や交流会など、多くの人たちが集まるところで力を発揮します。
様々な集団組織、会社、倶楽部などで、ハブ的な役割になることでその真価を発揮。
家にこもっていては、残念ながら月財の力は発揮されません。
ビジネスでも様々な分野に興味を持ち、多趣味。
様々な位置の人と人とを結びつけ、昼夜を問わず活動します。
常に相手の立場で物事を考え、その相手に合わせた会話ができ、表立って対人関係で衝突や摩擦を起こすことは少ないです。
ビジネス・投資への興味関心はとても高いのですが、実はお金自体に対しての執着が弱く、仲間たちへの義理と社交のためのお金は、惜しみなく費やします。
また、ビジネスや投資で大きく儲けて大きく使おうという思考が働くので、義理人情を重視しながらビジネスを創り上げ、無一文から財を築いてしまうことも・・・。
一方、ビジネスや仕事の遂行能力の感覚に優れているがために、周囲の人の問題点がついつい目について、その人の感情を無視して
現実的・合理的に容赦なく指摘してしまうこともしばしば・・・。
一度そうしてしまうと、相手は立ち直れなくなり、人間関係が崩れてしまうこともあるので、その点はご注意を。
▼「財門」を使いこなす
財門に徹している人は、自分の名誉や自我は完全に打ち消して、水面下に隠れて活動することを好みます。
名誉は他人に譲り、実利だけは自分もしっかり受け取る、そんなスキームを構築してしまうのです。
基本的には表に出ず、黒子的な役割に徹します。
また、声をかけやすい印象を与える人が多いため、いろんな人が情報を持って集まってきます。
そのうち、自分よりもすごい能力を持った方々が現れるので、そうした方々から授かった知恵や情報を、自分の中だけに隠し持つのではなく、その人を持ち上げる形で周囲の人に紹介し、自分はあくまで吟遊詩人に徹することが吉となります。